お風呂をリフォームする時、高断熱窓にする?それとも無くす?

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冷たいタイルのお風呂を温かいユニットバスへ

今回は、浴室のリフォームヤネガイヘキ屋を運営する「むらた建設」では、
屋根や外壁以外にも大工工事を中心にお家のリフォーム全般をご依頼いただいてます。

今回は、浴室のリフォーム事例です。

築40年以上経過しているお家では、このようなタイルのお風呂が多いです。
現在主流の温かいユニットバスを採用したお家にお住まいの方も、
ご実家はタイルのお風呂であることが多いのではないでしょうか。

今回のリフォームでは、このタイルの浴室から
新しくユニットバスへとリニューアルします。

 


まずは、タイルのお風呂を壊します。

0.75坪のお風呂をリフォームする際に知っておいてほしい事

既存のお風呂を壊すにあたり、新しいユニットバスが納まるように壊す必要があります。

今回のお風呂は0.75坪。
通常の場合だと、1216サイズ(1200×1600ミリ)のユニットバスが入ります。

ですが、今回はちょっと解体を頑張って1316サイズ(1300×1600ミリ)を入れることにしたため
タイル部分を大幅に壊す必要があり、結構時間がかかりました。

何故1316サイズを入れようと思ったのか。

それは、1216サイズのユニットバスがとても狭く感じてしまったことがあるからです。

ユニットバスへのリフォームは、元のお風呂の空間に新たに「箱」を入れるようなものなので、
どうしても施工後は狭くなってしまいます。

ちょっとでも広く使ってほしいという気持ちから
今回は1316サイズのお風呂を入れることにしました。

 

タイルのお風呂は大体水漏れしている?

これまで多くのお風呂工事を実施してきましたが、
解体すると、高い確率で水漏れが確認できます。

今回も、浴室と洗面室の間の土台と柱がかなり腐食していてスカスカでした。
そして随分と濡れていたので、長い間ずっと水が漏れ続けていたようです。

 


今回少し厄介なのは、洗面室の床もモルタルでタイル仕上げだという事。
下手に力を加えて割れてしまったら大変です。

ユニットバスが設置される日は決まっているので、それまでにこれらの木部を修繕しなければなりません。

柱の下部が腐食で無くなってしまってるため、そこに接続されていた大引きが浮いたような形になっています。
このままだと、将来的に洗面室の床が落ちてしまう可能性もあるため、鋼製束を入れて支えることにしました。

 

解体が終わった後、土間コンクリートを打ちました。

 

土間コンが乾いた後、下地が腐食して無くなってしまった洗面室との境界部分に、桧の土台を入れます。
基礎パッキン等を基礎の間に入れて、空気が通るようにします。

この時点で、ユニットバスが入る前にシロアリ消毒液を木部にしっかり散布しておきました。

 

窓が…ない?

いよいよ新しいお風呂設置の日がやってきました。
朝現場に出向き、ユニットバスの職人さんに挨拶をすると、

職人さん:「窓が…付いてないですね」

社長:「え⁉」

急いでユニットバスと窓の仕入れ元の担当者に連絡をすると

担当者:「すみません、窓を発注するのを忘れていました……」

唖然とする社長。

お風呂も窓も、同じところに頼んであるので、え?なんで??という状況。

 

施主様に報告し、この日は窓のない状態でお風呂を納めることで了承していただきました。

なお、リフォームをきっかけに窓を無くしてしまうことも最近は多いようです。
窓があるとどうしても寒くなりがち。
ユニットバスの断熱性をより発揮するには、思い切って閉じてしまうのも悪くないと思います。

では、窓を残すメリットは?
やはり、昼間窓を開けて思いきり換気が出来ること。
窓を無くしてしまうと、外から見た外壁側の見た目をどうするかという問題もあります。

今回のお家は、高断熱の窓をカバー工法にて設置する予定でした。

窓が無い状態でしばらくは使って頂き、窓が入荷次第、壁のパネルを正確にくり抜いて設置する
という流れで対処することになりました。

施主様には、本当にご迷惑をおかけしてしまいました…。

後日、窓を無事に設置することが出来ましたが、
今一度、協力会社さんとの工程の管理体制の見直しが必要だなと反省させられました。

 

完成です!

一時はどうなる事かと思いましたが、ほっとしています。

こうやって見ると、なんかやっぱり窓はあったほうが気持ちいい!

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