屋根漆喰に寿命はある?ポロポロ落ちてきたら要注意です

漆喰がポロポロ落ちてきたとお電話がありました。

台風の後や大雪の後などにそのようなお問い合わせが増える傾向にありますね。

調査に行ってみると、一階の屋根はこんな感じ。
一見何の問題もないように見えます。

しかし、この写真では少しわかりづらいかもしれませんが、漆喰のすぐ上にあるのし瓦漆喰の面が
ほぼ同じ
なのが見えます。

漆喰は瓦よりも奥に入っていなければなりません。
この状態だと雨を家の中に呼び込んでしまう恐れがあります。

 

次に大屋根に上がってみました。

鬼瓦が落ちそうです。
左に見える番線が切れているのが分かりますね。

鬼巻き漆喰が完全になくなっており、土も流出しています。
これは放置できません。

 

漆喰工事開始です。

まずは大屋根から。

全ての漆喰を撤去します。

 

この三日月漆喰も、上ののし瓦よりも飛び出している部分がありますね。
きっと前回の漆喰工事の際、既存の漆喰の上に新たな漆喰を塗り重ねたのだろうと思います。

今回は全て既存の漆喰を撤去し、新しく漆喰を塗っていきます。

 

このお家の屋根は【寄棟】です。
よって、屋根の角にあたる部分の軒先まで伸びている【隅棟部】にも三日月漆喰があります。

今回、お客様のご事情で足場を組んでいませんので(通常は必ず組みます)
ここを攻略するのがとても危険で難しかったです。

 

そして、この日はとても風が強く、作業が思うように進みませんでした。

 

 

漆喰工事と同時に、今回【雪止め金具】も取付けました。

無事に完成しました。

鬼瓦もしっかり漆喰で巻き、三日月漆喰は上の瓦より出ない位置でしっかりと施工しました。

 

これで雨漏りなどの心配をせずに過ごしていただけますね。

大雪や台風のあとはリフォーム業者さんはどこも何かと屋根や樋の破損等の問い合わせが多くなり、
素早い対応が出来なくなってしまうことも多いです。

瓦屋根の漆喰がポロポロ落ちてきたら、早めにメンテナンスされることをお勧めします。


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